MESSAGE

代表挨拶

私たちが住むこの日本は、偶然的、突然に生まれたものではなく、先人たちが未来を思い描き、まだ見ぬ子孫の発展繁栄を願い受け継がれ、つくりあげられてきたものです。

そんな日本にもこれまで幾多の困難がありました。震災、戦争、内戦、疫病、飢餓。そのどれもが全てを失ってしまうような事態でありながら、その苦難を日本人は力を合わせ乗り越えてきました。

では、それがなぜできたのか。力あるものは力を出し、知恵のあるものは知恵を出し、財のあるものは財を出し、何も持たないものですら声を出し。その窮地を互いに持てる力を出し合い、互いを尊重しながら生きてきました。そこにこそ日本人に受け継がれてきた精神である『己を律し、和を尊ぶ』心があります。己を律することは心の強さであり、和を尊ぶことは心の豊かさです。

しかし、現在の日本では、日本人が古来より受け継がれ、世界からも尊敬されている精神性に陰りが見えています。今の日本にその苦難を乗り越えられるだけの心の強さは残っているのでしょうか。互いに助け合える心の豊かさは保てているのでしょうか。そして、今の大人たちの姿をみて、子供たちは自分の未来に希望を抱き、夢を思い描くことが出来るのでしょうか。

この日本の未来に希望を残すのであれば、その未来を生きる全ての若者と子供たちが未来に希望を抱き、夢を語れる世の中を残すことが最善であり、我々責任世代とも呼ばれる大人が、その懸け橋として生きる選択をとるべきではないでしょうか。成果を出すのが自分たちの代でなくとも構わない。この想いそのものが、次の世代、また次の世代へと受け継がれていく、その祈りにも似た願いこそが日本人が抱くべき『志』の姿であるのだと確信しています。

日本が本来もつ理想の姿を次の世代に残すため、今を生ききる覚悟を抱き行動していきます。全ては日本の希望ある未来をつくるために。

令和5年12月8日
情熱クラブ 一般社団法人
初代理事長 小谷 茂