2025年5月9日から11日の3日間、福島県いわき市にあるワンダーファーム様のキャンプ場をお借りして、情熱クラブのシンポジウムを開催しました。
避難所設営訓練を想定したテントの中で医療介護福祉班は、やけど(熱傷)について講習させていただきました。

やけど(熱傷)は、熱や化学物質によって皮膚や粘膜に損傷を受けている状態を指します。
日常生活でよく見られるケガの一つですが、同じ面積のやけど(熱傷)でも、大人と子どもでは重症度が異なるなど、原因や症状、応急処置について正しく理解しておくことが重要です。
講習では、まずやけどの原因と種類、重症度についての説明を行い、応急処置の基本(初期対応)について説明しました。

【初期対応の注意点】
①冷却:やけど(熱傷)の進行を抑え、痛みを軽減できます。
水ぶくれがある場合: 水ぶくれが破れないように注意し、衣服が患部に付着している場合、無理に剥がさず、そのまま冷やします。
②低体温:冷やしすぎないように注意します。
③感染症:皮膚のバリア機能が低下しているため、やけど部位を清潔に保ちます。
やけど(熱傷)の重症度によっては、専門的な治療が必要になります。
次に、医療介護福祉班が救護用に備えているアコードインターナショナル株式会社様のウォータージェルバーンキットを実際に使用し、応急処置の実習をしました。



このシートは、やけど(熱傷)の部位によってジェルシートの大きさの種類が複数あり、初期対応で注意すべき①冷却、②低体温、③感染症予防のすべてに効果があるため、実際に開封して触感や冷却の体感をしっかり確認する事ができました。

今回、アコードインターナショナル様のご厚意により、軽いやけど(熱傷)の初期対応に効果的なウォータージェルボトルを参加者全員に配布して講習は修了しました。
やけど(熱傷)は早期の適切な対応が重要です。ケガのないように心掛けることはもとより、やけどしてしまった場合には、ウォータージェルシートを活用し、しっかりと応急処置が出来るよう、今後も講習を実施していきます。

また、医療介護福祉班では、今後もやけど(熱傷)だけでなく、様々な応急処置の講習を実施し、民間防衛活動のひとつとして自助力向上を目指していきたいと思います。
最後に、アコードインターナショナル様のご指導とご厚意に心から感謝申し上げます。
ご協力ありがとうございました。

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