2024年8月10日、茨城県高萩市にある高萩ユーフィールド様にて行われた情熱クラブ4周年記念イベントにおいて、「福祉避難所講習会」を開催しました。
元自治体職員でもあり、災害ボランティアとして数多くの被災地で支援活動をされている一般社団法人福祉防災コミュニティ協会副理事長の髙橋洋先生をお招きし、防災の基本と障がい者、高齢者と避難所生活についてご講話いただきました。
講習では、「防災で一番大切なことは何ですか?」など、クイズ形式で防災の基本を教えていただき、自分の命は自分で守ることの大切さや、そのためにどう考えどう行動するかなど、具体的にご教授いただきました。
そして、「福祉避難所」の必要性と現状について教えていただきました。
「福祉避難所」とは、自力で避難することが難しい方や避難所生活において特別な配慮が必要となる「避難行動要支援者」の方とその家族を受け入れて対応する避難所のことです。
高齢者施設や特別支援学校など、バリアフリー化され、支援できる人材を確保しやすい施設を行政が「福祉避難所」として指定しています。
しかし、全国的にみても福祉避難所の数は充足しているとは言えず、災害が大規模である程、支援できるスタッフも当然被災しており、避難行動要支援者の受入れが出来ない状況が容易に想像できます。
避難所にいる全員が被災者であるの中で、一般の避難所であっても、要配慮者、避難行動要支援者の方を受け入れられるような福祉的機能の強化が求められていることが分かりました。
そして、今回の講習を実施するにあたり、自分たちが考える福祉的機能をもつ防災備品で避難所を想定したスペースをつくりました。
実際に行政の指定避難所でも使われている備品を使い、設置や活用方法などのアドバイスを髙橋先生から伺うことができ、避難所を運営する際の視点や準備、心構えなどを体感させていただきました。
災害時には、普段やっていることしかできません。
自分たちに何ができるのか、どんな準備をすることでより多くの人を救うことができるのか、今後も常に考え、行動できる自分づくりと組織作りに精進して参ります。
最後に、ご講話いただいた髙橋洋先生、防災備品をお貸しいただいた(株)ナショナルマリンプラスチック様、角利産業(株)様、前澤化成工業(株)様、(株)シコク様、
(株)テラモト様、(株)ミキ様、(株)ケンユー様、(株)三和製作所様、(株)三和製作所メディケアカンパニーミミー電子事業部様 には貴重な機会とご縁を繋いでいただきまして、心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
コメント